介護職がメンタルをやられる3つの特徴と改善策
「介護の仕事が辛い」
「なんのために介護の仕事をしているかわからなくなる」
と思いながら日々の業務をとにかくこなしている介護職は多いと思われます。
ここでは、このようにメンタルをやられてしまう人の特徴と、それに対する改善策をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。
《目次》
・介護職がメンタルが辛いと思う3つの特徴
① 人間関係に疲れる
② 慢性的な人手不足
③ 業務内容のわりに給料が安い
・今からできる改善策
① 思考を変える
② 業務内容の改善
③ 副業や転職
《介護職がメンタルが辛いと思う3つの特徴》
① 人間関係に疲れる
介護の仕事はチーム力が大切ですが、そのチームの中の人間関係に疲れてしまいメンタルがやられてしまう人も多いようです。
主な人間関係の問題とは、職員同士の上下関係や上司に対しての不満、そしてなぜかどこにでも存在するお局様タイプからの圧力。
介護の仕事とは情報共有は絶対であり、利用者さんに対して統一した支援を行なうことが重要ですが、職場の人間関係に問題があると、当然情報共有も不十分となり、業務に支障をきたします。
いつしか、介護が必要な利用者さんにではなく、一緒に働いている職員に気をつかう働き方となり、メンタルが病んでしまうこともあります。
人間関係の問題は介護職特有なものではありませんが、なぜ「介護職=人間関係の問題」と思われることが多いのでしょうか。
そう…お待たせしました。お局様の登場です。
職場の人間関係をかき回しているのが絶対的存在のお局様タイプの介護職です。
不思議とどこにでも存在しますよね。
お局様というのは、だいたい長年勤めてきて、「この職場のことは全てわかっている。わたしがいないと職場はダメになってしまう」とリーダーや管理者でもないのに自信過剰になっている人が化けてしまう怪物です。
このお局様に反論できない管理者や介護職が増えていくことで、本来の正論が通らなくなってしまいます。
人間関係に疲れる原因は、このお局様タイプの存在がいることで間違いないと思われます。
② 慢性的な人手不足
介護の仕事は離職率も高く、なかなか定着していない状況が続いています。
志だけでは勤まらない現状もあるため、メンタルがやられてしまい自信をなくした人は辞めていきます。
介護職が少ないと、時間外が多い、希望休が取れない、連休が取れないなど、心身のリフレッシュができない状態が続きます。
また、性格にもよりますが、辞めたいけど自分が辞めたら、さらに人手が少なくなり残された介護職が大変な思いをしてしまうと罪悪感を抱いてしまう人もいます。
慢性的な人手不足は業務に追われ、時間に追われ、やがて利用者さんのためではなく、業務をこなすだけの労働時間になってしまいます。
介護職同士が協力することも大切ですが、人手が少なくても業務が回ると上司に思われるような働き方は悪循環を生むだけです。
介護の仕事には人員配置とよばれる基準があります。
適切な運営をしているかどうかは、シフト上の人員配置が適切かをみられることがありますので注意が必要です。
慢性的な人手不足は、働く人の心の余裕をなくしていきます。
ちょっとしたことで利用者さんに対してイライラしたり、他の職員に強く当たったりと何もいいことはありません。さらに疲れた状態で帰宅すると家族に対しても余裕がなくなり、人によっては子どもとの大切な時間すら奪われてしまうこともあるでしょう。
このように、慢性的な人手不足は、本来の介護職としての本質を忘れてしまい、時には人格さえ変えてしまうこともあるので、現状にあった働き方を考える必要があります。
③ 業務内容のわりに給料が安い
介護の仕事は命を預かる仕事でもあります。
主に身体介護は、利用者さんの入浴・排泄・食事などの支援を行なうため、肉体的にも重労働となります。
また、利用者さんの中には認知症の方もいて、かかわり方がとても難しいこともあります。支援がうまくいかないことで精神的に疲労感を感じてしまうこともあるでしょう。
介護の仕事とは、専門的な知識や技術をもって行われますが、人の生活や命を支えているにもかかわらず、給料が安いとモチベーションは上がりません。
介護の仕事でも職種や手当、役職によって給料も変わってきますが、ずばり一言で介護職の給料を表現すると『ひとり暮らしをするのがやっと』と言えるでしょう。
家族(配偶者と子ども)をもって、介護職の自分1人の給料で食わせていこうと思うと、極限まで節約をしない限り無理だと思われます。そもそも、そんな生活を望んでいますか?
介護職の給料が安いと思うか、まぁまぁもらっていると思うかは、それぞれの価値観があるので、全否定はできませんが、個人的には病院勤務の正看護師と同じくらいの待遇が必要かと感じています。
医療と介護は連携が必要と言われているくらい、介護側も命と向き合っていますし、利用者さんの緊急時の第一発見者となり、専門的な判断で命を救おうとしています。
医療と介護では資格の違いはあっても、大切な人の命を扱っている仕事です。
そう考えると、正看護師と同じ待遇が妥当だと感じてしまいます。
やはり給料とは、やる気に繋がりますよね。